とってもオシャレな70代の女性が留袖を持ってリメイクに来られました。
この年齢でこれだけ拘りを持った方は珍しいと思えるオシャレさんです。
最初にお電話して頂いた時から、気に入らなかったら、頼まないですという
気持がとっても強かったんです。
「頼まなかってもいいですか?」って聞かれましたので「良いですよ」という事で
娘さんと一緒に来ていただきました。
お嬢様が「この通り普通のファッションンはしないんです」とおっしゃいます。
私はその気持は分かります。ダサイのがいやなんですね。
身長もお有りで、部分的には年相応の脂肪は付いておられますがシャキっとしてカッコ良いです。
何よりいくつになってもカッコよく居たいというその気持ちが良いですよね。
写真の切り抜きも沢山集めて自分なりに色々と考え悩み、でも思い通りのドレスは載っていなくて
スッキリしないという感じで来られたんだと思います。
何しろ留袖という制限が有ります。
柄が大きいし続いているし思ったようには出来ない・・・
でもご本人はとにかく豪華に誰も着ていないドレスが欲しいんです。
オーガンジーを使いましょうか?と言ったのが気に入って頂けた様です。
お袖口に大きなカフスをオーガンで付ける事にして、同じオーガンのビックストールを作る事に成りました。
打合せしているとだんだん顔が嬉しそうに輝き出されます。
私の思ってる事が分かってもらえる!!そういう感じですね。
で、仮縫いの日に成りました。
今度は別のお嬢様が付き添いで来られました。
とにかく細く見えて足が長く見えてカッコ良くて豪華に作ってあげよう。
希望に合わせて仮縫いの用意をしました。
留袖はとにかく時間が掛かります。しばらくやりたくないと思ってしまうんです。
仮縫いの生地にも着物の柄を写しておきます。
どんなふうに柄が来るのか分かった方が安心ですよね。
留袖はまっすぐに柄が入っていますが洋服にした時はそれなりに広がって欲しいんですね。
その方が若く見えるんです。
でも年齢を考えたらあまり広がり過ぎても綺麗じゃ無いし。
胸元は大きなオーガンのスカーフをしますので上半身はシンプルな方がいいんですね。
細く見えて綺麗なライン。すごく喜んで頂きました
「楽だわー!すごく細く見える!足長く見える!」もう親子で大騒ぎです。
お嬢様も一生懸命写真を撮っていらっしゃいます。
スカーフの巻き方も又伝授しますと言いましたら、前回来られた、お嬢様が
覚えられないから写真も撮って来て!
もう大変です。
何回でも説明しますよと言って安心して頂きました。
慣れてるんです。覚えてもらえるまで何回でもやってみて説明します。
何しろ3メートル有るんです。オーガンが。
それをシャーリングで縮めます。
大きなフリルに顔がうずまってるイメージです。
お袖口に紋を入れる事にしました。
品が有って豪華なドレスになると思います。
想像以上にステキに出来上がるほど嬉しい事は無いですね。
もう満面の笑顔が想像出来てしまいます。
その笑顔を見る為に私は汗水たらして頑張ってしまうんです。
出来上がったら、又載せますね。
シニアのモデルさんして欲しいくらい品が有ってステキな方なんです。
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