振袖からロングドレスが出来上がりました。女性にはやっぱり人気です。
最初にお客様から着物の写真を見せて頂いた時に、
何と上品で高級感が有って良い色、
柄だと感激しました。
それで、こういう柄のリメイクはあまりに手間が掛かり過ぎるので
受けないでおこうと思ってるのをつい忘れて
又しても引きうけてしまいました・・・・・
着物って、柄は全部通して繋がってると思いますよね?
でもそうでもないんです。
解いてから柄のつながりを見ると何処に置いても繋がらないって事結構あるんです。
今回も前の2枚は繋がるんですが後はどうも???
それをどうにかして繋がってる様に考えるんで、又しても時間が掛かるのです。
まず、型紙に着物の柄を全部写します。
これだけで6時間くらいかかります。
型紙を作って柄に載せて行ってそれを着物に当て込んでいくんです。
型紙も着物の幅に入る様に作ら無いといけないですので好きな様に作れません。
工場さんに出すときは着物地に型紙を張り付けて渡します。
そうで無いと縫ってくれません。
着物は変わりが利きませんから1回失敗して切ってしまったら終わりです。
だから緊張しますし、全責任を持つことは嫌がられます。
普通は左右対称なので型紙は片方作って裁断する時に左右を一度に切りますが
今回の様な場合は1枚ずつ裁断します。
裾幅が広がり過ぎるのはたいてい嫌がられます。
だから広く見えないけど十分歩ける寸法は有るという風に型紙を作ります。
着物の前は巻くので下前と上前は柄が全く違う様に作って有りますね。
むしろはっきりと差をつけています。
それを洋服にすると繋がってる様に見せないとダメですね。
今回も苦労の甲斐あって何とか繋がって見える様に出来上がりました。
上身頃は白一色でとりました。後ろ見頃に少し柄が出ましたが何とか許せる範囲です。
![](http://ei-kobe.com/remake/wp-content/uploads/sites/6/2019/06/IMG_20190611_110640-3-231x640.jpg)
全部柄だと暑苦しくなってせっかくの柄が生きて来ません。
お袖も左右同じ様な分量で取れました。
袖口はスリットを入れて動きやすくしています。
襟ぐりは刳り過ぎないボートネックにしました
首筋が綺麗に見えます。
仮縫いの時にお客様も希望通りでとても気に入って下さいました。
![](http://ei-kobe.com/remake/wp-content/uploads/sites/6/2019/06/IMG_20190611_111127-2-237x640.jpg)
やはりお客様は出来上がったワンピースを見られた時すごく感激されました。
お嬢様の結婚式に着て行かれるのが目的ですが、
お式が終わったらお嬢様に引き継がれる予定だそうです。
身長が高いそうなので、このままお召しに成ってもフルレングスに成らないのでちょうどいいんですね。
少し短い方が、かしこまらないパーティーなんかには都合が良いのです。
そうするとまず作った時点で、
リースするより安く手に入り、
お嬢様が引き継がれて着て下さるなら費用対効果良すぎますよね。
ドレスはやっぱり女性のあこがれ何でしょうね。
人気が有ります。
若い時の振袖なんかどうしようも無いと思われてませんか?
夏の喪服も捨てるしかないと思いますよね?
派手過ぎる色の着物なんて・・・
あまりに古過ぎるし・・・
どうしてもこれだけは置いときたい。そう思って相談に来られます。
せっかくお母様やおばあちゃまが買って下さったんです。
その気持ちは棄てられ無いですよね。
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ファッションオフィスエイ 荒木栄子